用 具

用 具 TOP

必要の都度購入・用途転換・製作

用具類
リサイクル栽培、用具類

別段何の用意もなく狭い庭先で草花を育て始めたが、使っている用具を集めてみるとかなりある。
季節の移ろいの中でタイミングよく良質の苗を多く作り花を咲かせたいと思ってやってきた。
用具類をその都度そろえて、うまく使いこなすことが必要になる。
書き出すとその多さに驚く。
”道具半分”と大工さんが言うが、園芸でも通用するのだろうか。


大概はある

育苗箱いっぱいにペチュニアが発芽した。普通サイズの移植ゴテを使用していると 損失が大きい。探すといろんな移植ゴテ画販売されている。苗の大きさに合わせた小さなものを購入した。
こんなものが欲しいと思って出掛けると先ず大概はDIY店で販売している。


別用途に使用する

種作りに欠かせないのが選別である。純粋な種だけを取り出すのは難しい。 フルイをかけるのであるが、小さい種にはコーヒーネットを使用している。


用具を自作する

購入した用具の使い勝手が悪いと思った場合はそれを改造したり、自前のものを作ったりしている。

道具は散逸しやすい

狭い庭であるから失うことなど考えにくいのであるが、種フルイは2セットある。土フルイも2セットある。 植木鋏も全く同じ形のものが2つある。いつの間にかダブって購入している。失ってしまったと思って購入したところ、後日出てきたのだ。 置き忘れていることが多い。用具を持ったまま移動して、作業が終了してその場に置き忘れるのである。 しばらく探した上で、なくなったものとして新しく購入したら見つかる。皮肉なものである。

道具は散逸しやすい2

雨上がりの早朝外に出てプランターの花と花の間に植木ばさみが土の上に置かれている。拾ってきて布で拭いてしまう。「おーい、ハサミ拾って来たよ」「あら、私使ったわ、昨日、仏さんの花を切ったの、また忘れたのね、ごめん」これで終わりである。自分もよくやる。


用具l 種フルイ

台所のネットを失敬した

種フルイ
種選別用フルイ

ペチュニアやキンギョソウなどの種はごく小さい。1ミリにも満たない。種と周囲を包んでいた柄との選別のためには網目の小さなネットが必要だった。紅茶用のネットがあまり使われてなかったので失敬して使うと具合が良いので取り込んだ。

一回り大きいビオラなどの種にはやはり台所にあったザルを使用している。


メッシュの大きさの組み合わせ

2つのネットがあればネットのメッシュ(目)の大きさの差を利用していくつかのサイズに選別が可能になる。種とゴミとをうまく分けられる。


第3のメッシュは必要に応じて

実はもう少しメッシュ(目)の大きい笊が必要な場合が時たまある。そのときは台所からそっと持ち出してそっと返しておく。


ゴミ混入もまた良し

販売している種袋の中には殆ど異物は見当たらない。私たち素人の種にはある程度ゴミが混入していても別段発芽に影響が出るわけでないので選別の追及はあまりしていない。

非タネの分量

写真の二つの”フルイ”にはメッシュ(目の大きさ)の差はあまり見られない。タネ以外の分量が多い場合とそうでない場合に分かれている。例えば、ツリガネソウは大きい方をペチュニアは小さい方を使用する。
プロでないので、雑ゴミが粗方取れていれば、少々のゴミが含まれていても播種には影響がないからである。
写真にないが、素麺、パスタなど麺類を受ける笊のメッシュは荒目である。年に数回これを使うことがある。

風で選別?

穀物の場合、実と皮を選別するのに風をよく使う。風邪の吹く日を選んでざるの中身を高く放り上げて皮を飛ばしたりする。勿論、機械の中の扇風機でする場合もある。花のタネは軽く、皮との差が少ないので、風は使いにくいと思う。ジニアのタネは何もかも含んでいて、選別なしでバラしたままで蒔いている。


用 具l 育苗箱

専用育苗箱(小)を用意

育苗箱
育苗箱(少)A4サイズ

苗作りには季節という限られたタイミングがある。種も限りある資源である。その中で良質の苗を多く作りたいと思う。
市販の育苗箱は度々の播種に耐えられるように堅牢でしかも使いやすく出来ている。A4サイズの育苗箱(小)が手頃である。


書類ケース(A4)

百円均一店に行くと、A4の書類ケースが蓋つきで販売されている。蓋は水を張って、下に敷き好光性種の発芽用湿気補充皿として使用する。中は底に無数の穴を明けて育苗箱にする。

ランチボックスで簡易育苗箱

育苗箱は使用すると1ヶ月くらいは占領される。
沢山の種を一時に播種する場合は育苗箱が不足する。簡易育苗箱として百円ショップでランチボックスを購入して底に釘で穴を開けて使用する。その際、蓋をするとムレるので蓋は切り取って使用しない方が良い


ビオラを製氷皿で育苗

不足した育苗箱の代わりに製氷箱を使い、その凹部の底に穴を開けビオラの種を蒔いたことがある。生育しても、取り出すことが難しく、根を傷める結果になった。その課題が解決するまでは製氷皿の使用を取りやめた。

タイミング 播 種

春に彩る草花は秋に播種するケースが多い。 冬の寒さや霜で苗が痛まないように苗は秋の早い目に大きく育てておきたい。そのためには早く播種することだ。
9月に入っても残暑が厳しい中で毎日1箱づつ蒔いたが1週間経過しても、2週間経ってもろくに発芽しなかった。ところが微妙な差があることに気づいた。播種したときの気温の違いらしい。

代用育苗箱に走る

9月に入っても、残暑が厳しく、発芽温度よりもかなり高い段階で播種することになる。従って発芽率は良くない。ところが、2,3日秋の気配で5度程度気温が5度位下回ることがある。その時は何個も育苗箱が欲しくなる。
代用育苗箱を試したのはその頃だった。その後、季節の先取り法として、保冷箱を作り今日に至っている。


用 具l 腰水器

育苗箱と一対

腰水器
育苗箱(少)用の腰水器

育苗箱に入れた用土に種を蒔き、覆土をして水をかける。上から散水すると用度がぺしゃんこになる。また湿り気にむらが出来易い。そこで腰水器を使って、湿り気をむらなく、一斉に与え、用土を押さえつけない。深さは4センチ以上欲しい。
また、播種後数日を経て表面が乾いたら、腰水器を使う。


移植、株分け、さし芽

ポットに移植した苗に上から散水すると水の勢いで幼苗を痛めることがある。ポットを育苗箱に入れて腰水に浸ける。日照を得て強くなったら、散水する。
二本立ちの移植苗が大きくなって2つのポットに分けた場合、2つのポットを腰水する。
さし芽をする際は1週間程度は腰水に浸ける。このように、腰水器の活用の幅は大きい。

盆ならある

腰水器を長く探した。気に入らないが、盆を使って長い。縁が1センチ位しかない。これでは保水力が足りないので、水の注ぎ足しが必要になる。 気に入っている腰水器は4センチくらいの深さがあり気に入っている。

苔は仕方がない

腰水に浸けておいて、思はぬことが起きることがあった。茶色く盛り上がった粘菌のようなもので覆われていたことだった。それ以来、苔ぐらいでは驚くことはなくなった。



    
用 具l 土フルイ

播種床土の均一性に必要

土フルイ
播種床土用の30cmフルイ

ガーデン作業用としては30cmの口径のものが販売されている。メッシュは3通り付属している、荒目は7ミリ位中目は4.5ミリ位細目は2ミリ位。写真は中目のメッシュを取り付けている。私は殆ど中目しか使わないので他のメッシュは紛失している。


数種類の分粒が出来る

メッシュ(目)の大きさの差を利用して、中間的な大きさの土ばかりの用土を作ることが出来る。
荒目で特大をカットし残りを細めでカットすると中間的な大きさの粒ばかりになる。


用土の乾燥が決め手

フルイをかける用土は適度に乾燥していていれば流動性が良く、短時間でフルイ分けが出来る。しかし乾燥し過ぎると粉塵が舞い、マスクの使用が必要になる。出来れば予め準備することである。


ブラシもあれば

用土のフルイを繰り返していると必ず目が詰まってきて効率が落ちてくる。詰まるのはゴミや以前の植物の根が中心である。ブラシで掻き落とすとまたやり易くなる。

中目が中心

三種類付属のメッシュがあるが、当初ペチュニアなど微細種は細目を使用していたが、いつの間にか中目が殆どの使用となっている。
かなり以前家内がシンビジュウムをいただいてきて、翌年株分けをして欲しいと言われ用土の大きい粒を取り出すために荒目を使用したことがあった。

乾燥させて保存

播種時期だけの使用だから、平生はぞんざいにに置いている。シーズンになって初めて思い出そうとしてもダメで、かなり探して出てくる。湿度の高い場所に置いてあれば、錆びている。ひどい場合は、メッシュと枠が別の場所から出てくることがある。


用 具l 洗い桶

食器洗い桶を活用

食器洗い桶
用土作成容器

台所の流し台にある直径30センチ強のアルマイト製茶碗洗い桶を失敬してきた。この桶は20年ぐらい使って重宝している。土いじりには欠かせない道具になった。コンテナ栽培の土はこの桶の中で調合される。
土フルイの受け皿もこの桶である。


土の混合

古土に新しい土を加えて混合するのはこの桶である。古土同士で混合させ、嫌地を解消するのもこの桶である。土にバーク堆肥などを加えて調合するのもこの桶である。


土フルイの受け皿

粒の大きさを区分したり幅広い範囲の粒を含んだ土を作ったりしている。フルイの受け皿として活用している。径30センチのフルイに対しては出来ればもう一回り大きな桶が欲しい。なぜなら周囲に土がこぼれる。

作業テーブルの主

テラス屋根の下に作業用のテーブルが1つある。テーブルの上には常にこの桶が鎮座している。古土再生、播種用土のフルイ受け等に使用している。 木工仕事でこの桶が邪魔になったときだけこの桶は移される。
この桶が草花栽培のための道具類の王様と言ってよい。

奪ったことで喜ばれる

炊事場からこの桶を失敬してきたが、その後、シンクの中に新しい楕円形の桶が導入され、家内の話ではこの形の方が使いやすいとのことだったのでかえって都合が良くなったので、ハッピーエンドだったと喜んだものだ。



用 具l 移植ゴテ

大・小2つの移植ゴテ

移植ゴテ
移植ゴテ

大きい移植ゴテはごく普通のサイズのスコップである。
土を捏ねたり、比較的大きくなった苗の移植に使ったりする。

小さい方のスコップは自作である。育苗箱から発芽した小さな苗を掬いポットに移植するときに使う。


握り手は自作

金属部分がステンレスで握り手が木製である。 握り手が少し長いように見えるが腐ったので自作で付け替えたからである。
ステンレス製だといつまでも使える。


小さな発芽苗を選り分ける

育苗箱に播種する際に気をつければよいのに、つい多い目に播種する。発芽した苗が接近していて移植ゴテで拾い難い。 市販の移植ゴテ小は肉厚が分厚いので苗を切り取り難い。肉厚の薄い移植ゴテをステンレスの板を使って作った。

最近百均の移植ゴテを使用

百均販売の移植ゴテ
百円均一の移植ゴテ

最近(80歳過ぎより)移植率にこだわれなくなった。手先が震え、目が悪くなると、正確に新芽を切り分けて移植することが出来なくなってきた。従って肉厚が薄い移植ゴテは必要でなくなった。つまり、どれだけ多くの新芽を移植するかということにこだわれなくなってきた。



左手を埋め土用に使う

少し細かい話ですが、ポットに移植する方法について説明します。ポットの深さと苗の土中の長さを考えて予めポットに下土を入れる。
移植ゴテで新芽を周囲の土とともに切り取りポットの土の上に置く。
移植ゴテで苗とポットとの間に埋め土を埋める。ということをしていたが、いつの間にかこのようになっていた。左手で土を掴み苗とポットとの間に土を埋める。

自作の移植ゴテも傷む

ステンレスの板で作った移植ゴテも長年使用すると木製の柄の取り付け部分が傷んできた。修理を繰り返していた。丁度、自分の体も傷んできたので百円均一の店に駆け込んだのだった。新移植ゴテ2本の使い分けは簡単。密に生えた際に細い方を使用。


用 具l園芸鋏

リサイクル堆肥に活躍

園芸鋏
園芸鋏

徒長した枝や葉を切り落として姿を整える際に使用することは勿論であるが、花後の草花苗を小さく切って分解が容易に行えるようにしている。また、春先、木々の若葉が育ち、選定したものもこのハサミで切って手ごろな大きさにしている。


40歳の長老

このハサミは庭で花を育てるようになった当初に購入したもので約40年間使用してきている。確か堺の刃物氏の作だったと記憶している。草花の根元の地面に差し込み根だけを残して切る場合もあったりして、丈夫だが徐々にキレ味は落ちているとは思うが、未だまだ健在である。

軍手着用

かなり固い枝でも切れるので、つい簡単に使ってしまうが、初めは少ないつもりがつい多くなり、気付いた時には手指にマメができている・・・。という事が何回もあった。出来るだけ早い目に軍手を着用するようにしている。

ハサミの修正

先年、小枝を切っていて、ふと思った、二枚刃の間隔が少し空いてきているのではないか? と。そこで、玄能で二枚刃を貫いている心棒を思いきり叩いた。硬い鉄のことであるため難しかったが、ほんの少し間隔が縮まったので、再度あれこれを試し切りした。却って以前より切りにくくなっていた。感覚的な問題だが、難しさを感じた。

万能鋏

園芸鋏は比較的固い枝切りには向いているが、柔らかい枝切りには枝が曲がってしまい切りにくい。そこは、百円均一の万能鋏の出番です。”鋏となんとかは使い様”とは言いますので・・・、枝の向きが一定であれば園芸鋏で切れますが・・・。


用 具lポリ容器

リサイクル堆肥製造器

ポリ容器
堆肥製造器

生ゴミの堆肥化に使用するのがポリ容器である。土の中には既に分解要素が多数あり、採種後の苗や生ゴミを入れ、土をかけてやる。底には水分がたまるが一緒に使用する。
ポリ容器の蓋はしっかり閉まるものが望ましい。隙間があると虫の培養器になる。


体積の変化で分解を知る

季節によるが、満タンに詰め込んでも分解が進行して次回蓋を開けるとかなり体積が減少している。体積の減少加減でリサイクル堆肥の進行度合いを知る。

生ゴミリサイクル

生ゴミを集積場に持ってゆくのは私の仕事である。タケノコ、スイカ、ミカンの季節は皮という廃棄物が大量に出る。これらは重いので自宅の生ごみ処理場で処分している。

容器はゴミペール

当初、リサイクル容器として自治体の奨励によるコンポスト容器を検討したことがあった。補助金もあり、有利だったがどこまで継続できるか不安だったのでテスト的に自前のゴミ容器を使用してそのまま使用している。専用器の値段が高かったことにもよる。

分解酵素

また、当初分解酵素を醸成するために、DIY店で販売している分解酵素を苗ゴミに少しずつ混入させた。容器の中身は年に数回入れ替わるが一度も洗浄したことがない。分解酵素は1回しか買わない。容器に居ついてしまう。


用 具l POT

ポットは2種類を使用

pot
ポット2種

ポットは主として2つのサイズを使用してきた。
7.5センチのポットと9センチのポットである。

育苗箱から苗を移植する際には大概は7.5センチのポットを使用している。
大きく育ってきて根詰まりしてきた感じの際にはさらに成育させるために9センチのポットに再度移植することがある。


出来れば第1花を咲かせて

苗を知人ご近所などに配布している。
本葉が数枚出た幼苗を受け取ったときと大きく育てた成苗を受け取る際とでは明らかに顔つきが違う。

幼苗を受け取ると戸惑いの見える人がある。従って、安心して植えていただけるように、出来るだけ第1花が咲いてからリリースするようにしている。
となると9センチのポットまで使うケースが多くなる。


双子の引き剥がし

大き目のポットに再移植する際に2、3本一緒に育っている苗は引き剥がして1本づつに分けてしまう。
どちらも失うというリスクがあるが。


ポットをリサイクル

ご近所に苗を僅かづつ配布する。また、ガレージの前でご自由にお持ち帰りください、とカゴに苗ポットを入れておく。数日後ポットを5個や10個ビニール袋に入れて敷地の中に転がしてくれている。
配布した苗を植えた後洗ってポットを返してくれるのである。うれしい。
さらにビニール袋の中に感謝のお手紙を頂戴することがあったりすると、心の奥から癒される。これをやっていて良かったと思う。

新聞紙のポット

ポットだってお金がかかる。毎年少しだけ補充する。苗を配布して、そのまま土に植えていただいたら良い,土に溶けるポットを新聞紙でできないかと工夫したことがある。コップに新聞紙を巻き付けて糊付けして作る。どれも弱くて、途中で断念した。


用 具l カゴ

カゴでポットを管理

カゴ
ポット苗保管用のカゴ

タネの蒔き方にもよるが育苗箱小で百から二百本の芽が出る。それをポットに移植するとかなりの場所が必要になる。このカゴは約50ポットづつまとめて管理するのに便利である。
場所が効率的に使えると言うこと以外に、持ち運びに便利である。


カゴは園芸店で頂戴する

カゴは苗作りの業者が苗を輸送してくるための通い箱であるから、本来は回収して何度も使用するものだろう。しかし、カゴいっぱい単位で苗を販売していることもあるので、回収はあいまいな部分もあると思える。
肥料、堆肥あるいはタネを購入したついでに隅に置いてあったカゴを2,3枚レジに持って行き”お願い”すれば分けて頂ける。


耐用はあまり良くない

カゴは使っていると便利であるがさして強く出来ていない。何年も苗を運んでいると突然底が抜けてしまったりする。

発芽の促進に

苗温室発芽温室に使用

大きい方のカゴはA3サイズで、A4育苗箱が2つ入る。春苗の播種を2週間~1ヶ月早めるため、カゴにビニールを撒いて南の窓辺に置く。夜中から早朝にかけては一桁の温度で仕方ないが、日中の温度は寒風を避けて春爛漫の気温が得られる。

突然の雨にカゴを担ぐ

昨今の気象は変化が激しい。好天と雨天の変化が以前よりも多いように感じる。さらに、雨の降り方も最近は酷いように思えるのは私だけだろうか。
夜中に雨音がかなり大きくなっているのを感じてあわててペチュニアの苗を取り入れたことが何度もあった。苗を台無しにするところであった。

今年は夏は暑く、秋になっても暑くしかもひっきりなしに雨が降る。パンジーの苗が乾く暇がない。
葉に黒点が出来てきて、過湿にならないよう雨を避けてうろうろするばかりだった。
草花の苗を自然の脅威に抗して育てるためカゴは重要な用具である。

小は運搬、大は寒風除け

かごはおよそ2通りある。大きいA3タイプと一回り小さいタイプである。20年位前は平気で大きいカゴを選んで使ってきたが、腰を痛めた昨今、小さい方のカゴを探してきて使っている。
大の方はA4育苗箱を2つ並べられるので上下のカゴに土のビニール袋をかぶせて2枚貝にして幼苗の温室に使っている。


用 具l プランター

場所に沿ったプランター(鉢)

プランター各種
プランター3種

私は園芸店でプランターとよばれている65型の鉢を多用している。大きく育つ花苗は2本立てに植えることがあるが、普通は3本立てにしている。人も植物も同じで、状況さえ作ってやると精一杯伸びようとする。少し大きめの空間を与えるようにする。


コンテナ―の選択肢

植物のことを考えると、深さ50cmは欲しい。根のストレスを考えるとそうなる。 せめて、プランターが四つぐらい入るコンテナ―を考えたことがある。運用の難しさを考えて、結局プランターに落ち着いた。その代わり、根づまりや肥料不足などの恐れと対峙しなければならなくなった。


高さのバリエーション

当初、狭い庭に犬走までプランターを並べた。平面的で余計に狭さを感じた。高さを作り、目線を上にも上げさせ、物陰があれば、その向こうには何があるかと思わせる。ぶら下げ用の花柵やバラ・アーチを作った。そんな構築物を作り、ぶら下げ型のプランターを設置した。更に、家の南側の庇に長いフックを5本取り付けペチュニア鉢を毎年咲かせた。
プランタ―の設置が高い場合の難点は、用土の表面が見えないときの水やりをどうするかということです。ある程度慣れも必要ですが心配症はやり過ぎに注意しましょう。葉の色つやの観察も役立ちます。

台風対策

台風の予報が出た場合、高い場所の鉢は降ろして地上に置く。落ちた場合は、その鉢だけではなく下にある物にも影響があるからである。特に空中ぶら下げ型の場合、振り子のように揺り動き、建物に当てたり、傷をつけることがある。

向き変更の利点

プランター園芸の最大の利点は動かせるということにあると思う。家内はいくつものプランターの中で気に入ったものがあれば玄関前に移動する。そして花の盛りを過ぎると、せっせと裏の日陰に持ってゆく。これでは良い種は取れない。私の出番になる。
花株は南側に伸びる。私は必要に応じて向きを変えてやる。特に南の窓につるした鉢は裏側を毎日見ることになるので鉢の向きを度々裏返した。


用 具l 保冷器

地球温暖化の所産?

保冷器
育苗箱の保冷器

パンジー苗を正月までに咲かせて配布したいというのが願いだった。パンジーは15℃前後、20℃まででないと発芽しない。地球温暖化の昨今、10月以降でないとその温度が実現できない。そこで一計を案じたのが保冷箱だった。
40cm×30cm高さ31cm(各内寸)の段ボール紙製である。育苗箱を4段収納できる。下3段は種を蒔いた箱、上段に置く育苗箱には保冷剤2袋と詰められるだけのキューブアイス(約20個)を入れている。これで半日または一昼夜日陰に置いている。

発芽率が上がる方法

記憶によると、ある種屋さんにパンジーのタネをwebで注文し送られてきた種と一緒に研究成果としての1枚のチラシが添付されてきた。そこには、15℃で5時間置いたものが最も発芽率が高かったと書かれていた。
それから温度との戦いが始まって20年、1日置けば、保冷器の温度はそれに近い効果を発揮売るだろうという期待で推移してきた。具体的に測定していないが満足している。

部屋を15度に

種屋のチラシからストレートに保冷器の制作に向かったのではない。机の上に育苗器を置いて部屋の温度を下げようとしたのだった。クーラーをつけて風量を多くしても部屋の温度はすぐには下がらなかった。長時間かけても下がらないことに腹が立つと同時に自分の体がおかしくなってきた。そのときになって、保冷器の考えが浮かんだのであった。遠回りする自分が情けなかった。

種まきはダサイ?

最近のクローン技術の進歩は著しい。9月初めに保冷器を使って種まきをしようと思いながら、園芸店の棚をふと見ると、同じ花姿のクローン苗がずらりと並んでいる。昔はサフィニアだけだったが、種類が増えつつある。”実生園芸はダサイ”と孫から言われるのではないかと思う。



用 具l その他

ブルーシートなど

その他用具
その他の用具

土が腐ったときや昆虫類の棲家になったときにブルーシート上に土を広げ天日に晒して殺菌消毒をする。古土のリサイクルをするときにも新しい土と混合する用具としても使う。
移植の際に用土が落下して地面を汚さないようにカバーしたりする。その他、活用の範囲は広い。
(註)写真の園芸鋏は別個にしました。


支柱

草花でも結構倒れる。強い風によるときもあれば、花の重みで倒れることもある。植えるときの株の固定が弱かったかもしれないが・・。支柱を用意しておけば元の姿に修正できる。


肥料入れ

油粕、化学肥料、苦土石灰などの肥料類は中袋で購入してくるが、中袋でも使用の都度袋を開けて取り出すのは面倒である。どうしても小分けにして手元において使いたい。小さな細いカンは使いにくい。直径10センチ以上ある、出来れば錆びない材料のカンが良い。

支柱は早い目に

草花が倒れた場合、面倒がらずに早い目に支柱で補助してやることである。
倒れてから日が経つと太陽に向かって成長するため、起こしても元の姿に戻らない。先の方が変な方向を向いてしまっている。短い支柱でもあれば、姿を醜くしないでも済むものである。支柱は常に10本位は在庫している。

少さい空カンは移植ポット台に

移植の際にポットは洗い桶の用土の上に置く。ポットの中に苗を入れて、用土を移植ゴテですくって埋める。その時、ポットの下の用土が不安定になるので、洗い桶の底に着地させて空き缶を伏せて置きその上にポットを置いている。