造形品なので正確なサイズを維持して回数多く作ることを目指した。セメント流し型は3連擬木で経験済みだった。しかし型の補修を繰り返した。ガーデングッズもご覧ください。
ブロック三個を作る型を製作する。
底板は図の寸法に近いものを使用し、若干切断する。
周りの側板は60×28×2000の棒を使用する。短辺は切断しただけのものを使用するが、 長辺は図のように四箇所に切り欠けを作る。
しきり板は胴縁(40×16×2000)を使用し、幅を10㎜切断して使用する。
角とリ棒は5㎜×2㎜×1000㎜のものを使用する。ブロックの上面4方の角を取るために 型の底に取付ける。棒の断面は長方形であるが、一辺をナイフで削り三角形にする。 削り取るといっても、どうしても直線にはならずに、凸面になるが仕方がない。
ロ、ハ、ニ、の図
CCB組付け図
長辺の切り欠きのある方が 底板に接することになる内側なので、ブロックが30mm厚であるため、 長辺内側の上辺から30mmに線を引く。引いた線に沿って底板の上部を沿わせて、コースレッド でしめる。場所は長辺の115mmの中間あたり計三箇所でよい。なお、あらかじめ長辺に4㎜の穴を あけておくと作業がしやすい。
短辺の両端を長辺の切り欠きに滑り込ませて 両端が長辺と同じ高さであることを確認して、二箇所コースレッドで締め付ける。 あらかじめ、短辺に4㎜の穴をあけておくとやりやすい。なお、短辺の両端が 長辺の切り欠きに入らないときは、底板に接しない側の面を削る。
あらかじめ仕切り板の二箇所に4.5㎜の穴をあけておく。 長辺の切り欠きに仕切り板の両端を差し込む。4.5㎜の穴を引き続き底板にもあける。 4㎜のボルトで締める。もしも、長辺の切り欠きに短辺の両端が入らない場合は長辺を修正する。 仕切り板は修正しないほうがよいものができる。長辺拡張の切り欠きの拡張場合はヤスリを使用 すればうまくゆきやすい。
出来上った三個の枡の底板に額縁のように四辺に角とリ棒をとりつける。 接着剤で取付ける。後ほど、10mm位の細釘で一つの辺に四箇所位しっかり止めておく、 でないと3,4回目の使用で角とリ棒が緩んでくる。釘打で割れるようであれば、 そっと錐で穴を開けよう。角とリ棒の取付け位置を 仕切り板の側壁から0.5㎜程離しておくため、厚手の紙を仕切り板に巻きつけておいて 仕切り板を取付ける。仕切り板が湿気で膨張したままで型に取付ける場合、 角とリ棒が痛むのを防ぐためである。
防水スプレーを塗布する。
必要に応じて油脂の塗布。
1/3のコンクリートを製作する。
・インスタントセメントに色粉をよく混ぜ合わせる。
・型に流し入れ、平らに均す。
残り2/3のコンクリート製作。
・表面材のコンクリートに引き続いて製作する。
・セメント1砂3の割合で。
・上にビニールシートをかけて早期乾燥を避ける。
1日以上3日まで位で剥離させる。
・硬化が進むと剥離がしにくくなる。
・型の部品を外す順番はコンクリートに圧力がかからないように配慮する。
・長辺、短辺、仕切り板の順である。
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③総合費用(円/1ブロック) | |
木型費 | 6.25 |
制作費 | 54.75 |
合計 | 61.00 |
セメント流し型
コンクリート製作用の流し型を作る場合、その材質を検討しておく。せいぜい数回程度しか使用しないのであれば材質は問わない。
数十回もコンクリートを流すのであれば、かなり堅牢さを要求される。
水と砂とセメントを混ぜたドロドロのものを流し込む。たっぷりと木質部に水分は滲みこむ。
翌日にはコンクリートは固体になるが木型の湿度は最高に高い。
約1週間はそのまま放置するから、固まった後は徐々に木型の乾燥が始まる。
その間に、コンクリートの強度が増している。
木型からコンクリートを取り外すと一挙に乾燥が進む。
セメントのアルカリと乾湿の繰り返しは木型を疲れさせる。
木質が疎になり痩せてくる。もろくなって、少しの衝撃で欠けてしまう。
松は油分が多く、硬くしまっているため加工はし難いが、コンクリートの木型という過激な使用には
便利な材料だと思う。
木製型枠は頻繁に使用すると乾燥と湿潤を繰り返し、痛みが激しい。防水スプレーを使ったり、油を塗布したり、いろいろな方法を試した。ビニール塗料のようなものでコンクリートから?がしやすい剥離剤があるのを知ったが、販売単位が大量なので諦めた。
地面に敷くブロックは多く市販されている。
カラーブロックをコンクリで作ろうと思った。
カラーは赤、黄、青の3色に絞ったが、赤色は派手すぎるので白セメントではなく、普通のインスタントセメントにしたので茶色または紫色になった。
普通の灰色のセメント色も作った。
半サイズのブロックについて記述していません。CCBがかなり出来上がり、敷設のことを考え出してから、半サイズのブロックが必要だと気付いたのです。今後、機会を見つけて補修させていただきます。